海外直接投資（FDI: Foreign Direct Investment）とは、企業や個人が自国以外の国に対して行う投資のことであり、主に経営参加、技術提携、資本提供を目的として行われる。「対外直接投資」や「外国直接投資」とも呼ばれる。FDIは、投資先国の企業の経営に直接関与する点が特徴であり、資本投入だけでなく、技術移転や経営ノウハウの提供も伴うことが多い。この形態の投資は、受け入れ国にとっても経済成長や技術革新、雇用創出などの面で重要な役割を果たしている。

2022年度におけるベトナムへの海外直接投資額は、推定で約224億米ドルに達しており、前年と比較して13.5％増加した。この増加は、ベトナムの安定した政治環境、製造業の成長、そして政府の投資促進政策が要因となっている。特に製造業やインフラ開発分野において、海外からの投資が活発に行われている。