ベトナムは共産党が指導する社会主義国家ですが、立法・行政・司法の権限はどの国家機関が行使しますか。
- 2015.06.30
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「憲法」第4条第1項は、ベトナム共産党は、「労働者階級の先導隊であると同時に、働く人民及びベトナム民族の先導隊であり、マルクス・レーニン主義及びホーチミン思想を思想的基礎として採用し、労働者階級、働く人民及び全ての民族の利益を忠実に代表する国家と社会の指導勢力」と規定します。 このように、共産党が「国家と社会の指導勢力」とされていることから、事実上は、ベトナムの立法、行政及び司法の機能も共産党の指導の下で行使されることになります。 これを表現しているのが「憲法」第2条第3項であると考えることができます。 同条は、「国家権力は統一されており、立法権、法執行権及び司法権それぞれの実現において、各国家機関間で配分、協同、監査される」と規定しています。同条の後半...
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