ベトナムは社会主義国家であり、全土は全国民に帰属し、政府が一括して管理しているため、個人や企業が土地を所有することはできない。代わりに「土地使用権」が存在し、これが土地の利用を可能にする権利となる。

土地使用権は、以下の2つの方法で取得できる:
1. 国からの交付: 政府が直接、個人や企業に土地使用権を交付する。
2. 土地使用権を有する者からの賃貸: 土地使用権を持つ者から賃貸することで土地を利用する。

この土地使用権は、ベトナム国民やローカル企業だけでなく、外資企業や外国人投資家も一定の制限のもとで取得、売買、使用することが可能である（取得・売買については大きな制約があるため注意が必要）。土地使用権に関する詳細な情報は、レッドブック・ピンクブックを介して土地使用権の情報は確認が可能である。