拡大生産者責任制度|EPR

  • EPR|Extended Producer Responsibility
  • 2024.03.17
  • ベトナムビジネス用語

拡大生産者責任制度(EPR)とは、製品の生産者が製品のライフサイクル全体にわたって責任を負うことを求める制度である。具体的には、生産段階や使用段階にとどまらず、製品の廃棄やリサイクル段階まで責任が拡大される。この制度は、廃棄物の削減、リサイクルの促進、および環境保護を目的としている。

ベトナムにおいては、2020年に改正された環境保護法により、製造者および輸入者には以下の2つの責任が課されている。

1. リサイクル責任(第54条): 製品が使用済みとなった後、そのリサイクルを適切に行う責任を負うものである。これにより、資源の有効活用が促進され、廃棄物の削減が図られる。

2. 廃棄物の収集・処理の責任(第55条): 製品が廃棄される際に、その廃棄物の収集や処理を適切に行う責任がある。

ベトナム政府は2022年1月10日に「環境保護法の複数条項の詳細規定に関する政令08/2022/ND-CP」を制定し、EPRの具体的な運用基準を定めた。この政令により、企業が遵守すべき具体的なリサイクルおよび廃棄物処理の義務が明確に規定されている。

ベトナムの拡大生産者責任(EPR)制度について(環境・リサイクル)