タンソンニャット空港で 「プレアライバル申告」制度が開始 ― 外国人の事前オンライン登録を推奨
- 2026.04.16
- コラム
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2026年4月15日より、ホーチミン市タンソンニャット国際空港において、外国人の入国に係る事前申告登録制度(Pre-Arrival Information)が開始されました。在ホーチミン日本国総領事館およびJCCH(ホーチミン日本商工会議所)からも通知が発出されています。
制度の概要
ホーチミン市出入国管理局(Cục Quản lý xuất nhập cảnh TP.HCM、Công an cửa khẩu Sân bay Quốc tế Tân Sơn Nhất)は、入国審査の効率化・迅速化およびデジタルトランスフォーメーション推進の一環として、外国人および越僑(ベトナム系外国籍者)を対象に、入国前にオンラインで個人情報を事前申告する制度を2026年4月15日から正式に開始します。
■参考:ホーチミン日本総領事館の案内
ポイント整理
- 制度名称:Pre-Arrival Information(事前入国情報申告)
- 開始日:2026年4月15日
- 対象空港:タンソンニャット国際空港(ホーチミン市)のみ ※ノイバイ(ハノイ)等は対象外
- 対象者:外国人およびベトナム系外国籍者(越僑)
- 義務 or 推奨:現時点では義務ではなく「推奨」
- 費用:無料(クレジットカード情報の入力も不要)
- 登録可能時期:入国の3日前から
- 対応言語:日本語を含む複数言語対応
登録の手順
登録手順は以下のとおりです。
1. 公式サイトにアクセス
https://prearrival.immigration.gov.vn/ から申告画面に入る。
公式QRコードからのアクセスも可能。
2. 個人情報を入力パスポート情報、渡航情報等を入力。日本語での案内に対応しています。
3. QRコードを受領・保存登録完了後にQRコードが発行されます。携帯でスクリーンショットを撮るか、印刷して持参してください。
4. 入国審査時にQRコードを提示タンソンニャット空港の入国審査窓口でQRコードを提示することで、手続きが行われます。
「義務」ではなく「推奨」 ― 今後の展開に注目
大使館の案内によれば、出入国管理局は本登録について「義務とはなっていない」と明言しているとのことです。ただし、事前に個人情報を申告しておくことで入国審査の効率化・迅速化が図られることから、登録を推奨しています。
さらに注目すべきは、登録者専用の入国審査窓口の設置も検討中とのことです。これが実現すれば、事前登録を行った旅客は、ピーク時間帯の長蛇の列を回避できる可能性があります。
現時点では「推奨」にとどまりますが、タイの「TDAC」(2025年5月から義務化)や韓国の「e-Arrival Card」(2025年2月導入)のように、将来的に義務化される可能性も否定できません。特にベトナム政府がデジタルトランスフォーメーションを国家戦略として推進していることを考えると、この制度が全国の国際空港に拡大し、最終的に義務化される流れは十分にありえるでしょう。
各国の類似制度との比較
各国でも類似の登録を行っている国はあります。
| 国 | 制度名 | 導入時期 | 義務/推奨 |
|---|---|---|---|
| ベトナム | Pre-Arrival Information | 2026年4月 | 推奨(現時点) |
| タイ | TDAC | 2025年5月 | 義務 |
| 韓国 | e-Arrival Card | 2025年2月 | 推奨(K-ETA保持者は免除) |
| 日本 | Visit Japan Web | 2022年11月 | 推奨 |
実務上の推奨対応
現時点では義務ではありませんが、以下の理由から、日系企業の駐在員およびベトナムへ渡航する全てのビジネスパーソンに、次回入国時からの事前登録を推奨します。
① 登録は無料で、日本語対応のため手続きが容易
② 専用窓口が設置されれば入国審査の大幅な時短が期待できる
③ 将来的な義務化に備え、早期に登録プロセスに慣れておくことが望ましい
④ タンソンニャット空港は設計容量の150~170%で運用されており、ピーク時の混雑は深刻
注意事項 ― 偽サイトに要注意
本登録は完全無料であり、クレジットカード情報の入力は一切不要です。今後、偽サイトや高額な代行サイトが出現する可能性がありますので、必ず公式URL(prearrival.immigration.gov.vn)からアクセスしてください。
万が一、登録の過程でクレジットカード情報や金銭の支払いを求められた場合は、詐欺サイトの可能性が高いため、直ちに手続きを中止してください。
未確認事項
以下の点については、本稿執筆時点(2026年4月16日)で公式な情報が確認できておらず、今後の続報を注視する必要があります。
テンポラリーレジデンスカード(TRC)保持者の扱い:日本人駐在員など、既にTRC(thẻ tạm trú)を保持し、Autogateに登録済みの外国人が本制度の対象に含まれるか、あるいはAutogate利用者は申告不要となるかは明確ではありません。
ノイバイ空港等への拡大時期:現時点ではタンソンニャット空港のみの適用ですが、ノイバイ(ハノイ)やダナン等への拡大スケジュールは発表されていません。
義務化の見通し:推奨から義務への移行時期・条件についての公式発表はありません。