【ベトナム】2025年のテト休暇(Tet Holidays)について

最終更新日:2024年12月5日

1. 旧暦の年末年始について

ベトナムでは太陰暦に基づき、年末年始の休暇であるテト休暇(Tết Âm lịch)の日付が決められ、労働法上5日間の祝日と規定されています。西暦での日付は毎年変わりますが、2025年は、太陽暦の1月28日(火)が大晦日、1月29日(水)が元日となります。

  • 1月27日(月):旧暦大晦日前日
  • 1月28日(火):旧暦大晦日
  • 1月29日(水):旧暦元日
  • 1月30日(木):テト2日目
  • 1月31日(金):テト3日目
  • 2月1日(土):テト4日目
  • 2月2日(日):テト5日目

今回、平日に大晦日・元日があり、平日が5連休となると、土日を合わせて9連休となる方も多くなる可能性があります。
※労働法上「週休日が祝日・正月と重なる場合、労働者は次の営業日に週休の振替休日を付与される」とされている。

正式にどの5日間がテト休暇になるのかについては、別途、公的機関・民間企業に適用される規定が公布される予定です。
例年11月などの年の後半に公布されるため、発表があり次第アップデートしたいと思います。

2. 公的機関に関する規定

ベトナム政府は、2024年11月26日付け8726/VPCP-KGVXを発行し2025年の旧正月(テト)休暇を9日間とすることを正式に承認しました。

公務員等の具体的な休暇期間は、2025年1月25日(土)から2月2日(日)までの9日間で、これは旧暦の12月26日から1月5日に相当します。この期間には、5日間の公式な休暇と、その前後の週末が含まれています。民間企業はこちらを参考に、週休などを考慮して設定することになります。

また、2025年の南部解放記念日(4月30日)と国際労働節(5月1日)の連休については、4月30日(水)から5月4日(日)までの5日間の連続休暇が設定されます。さらに、建国記念日(9月2日)の休暇は、8月30日(土)から9月2日(火)までの4日間となります。

3. 民間企業についての規定

民間企業は、以下の3つの休暇スケジュールから選択することができます。

休暇は旧暦に基づいて設定され、最短でも5日間の休暇を従業員に提供する義務があります。

  • 1. 旧暦最終日の1日と、新年最初の4日間の休暇(1月28日〜2月1日)
  • 2. 旧暦最終日までの2日間と、新年最初の3日間の休暇(1月27日から1月31日)
  • 3. 旧暦最終日までの3日間と、新年最初の2日間の休暇(1月26日〜1月30日)

どのスケジュールを採用するかは企業の裁量に委ねられますが、いずれの場合でも従業員に十分な休暇を提供することが求められます。企業は、休暇スケジュールを従業員に対して少なくとも30日前に通知しなければなりません。

なお、実際は週休が土日の会社が多いため、公務員と同様に2025年1月25日〜2月2日までの9連休にする会社が多いと思いでしょう。
祝日に労働者に働いてもらう場合、通常の給与の300%の支払いが必要になるため、注意が必要です。

参考:

2025年のベトナムの祝祭日について

【ベトナム】2024年のテト休暇(Tet Holidays)、建国記念日(国慶節)について

CastGlobal

【執筆者】CastGlobal

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