2026年4月の大型連休について(フン王記念日・南部解放記念日・メーデー)
- 2026.04.03
- コラム
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2026年4月は、雄王(フンヴォン)記念日(4月26日)、南部解放(戦勝)記念日(4月30日)、国際メーデー(5月1日)の3つの祝日が集中し、カレンダーの並びから大型連休を取りやすい構成となっています。
とくに2026年は、4月28日(火)・29日(水)の2日間だけ有給休暇を取得すれば、最大で9連休となる可能性があり、従業員の休暇申請、工場の操業、物流、送金スケジュールなど、企業実務への影響も小さくありません。本コラムでは、2026年4月末から5月初旬にかけての祝日配置と、民間企業として押さえておきたい実務上のポイントを整理します。
目次
1.2026年4月〜5月初旬の祝日カレンダー
2026年4月末から5月初旬にかけては、以下のようなカレンダーとなります。
| 日付 | 曜日 | 区分 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 4月25日 | 土 | 週末 | |
| 4月26日 | 日 | 祝日 | 雄王記念日(旧暦3月10日) |
| 4月27日 | 月 | 振替休日 | 雄王記念日が日曜のため翌月曜に振替 |
| 4月28日 | 火 | 平日 | |
| 4月29日 | 水 | 平日 | |
| 4月30日 | 木 | 祝日 | 南部解放(戦勝)記念日 |
| 5月1日 | 金 | 祝日 | 国際メーデー |
| 5月2日 | 土 | 週末 | |
| 5月3日 | 日 | 週末 |
ポイント: 4月28日(火)・29日(水)の2営業日を挟んで、前半3連休(4月25日〜27日)と後半4連休(4月30日〜5月3日)が並ぶ形です。
2.雄王(フンヴォン)記念日(4月26日)
雄王記念日(Ngày Giỗ Tổ Hùng Vương)は、ベトナム建国の祖とされる雄王を祀る日であり、旧暦3月10日に定められている祝日です。旧暦基準のため、毎年西暦上の日付が変動する点が特徴です。
2026年はこの日が4月26日(日曜日)に当たるため、祝日が週休日と重なる場合の取り扱いにより、翌4月27日(月曜日)が振替休日となります。そのため、土日を含めると4月25日(土)〜27日(月)の3連休になります。
この時期は、北部フート省のフン王祠を中心に祭典が行われるほか、国内旅行・帰省需要も高まりやすく、交通機関の混雑が見込まれます。
3.南部解放記念日・メーデー(4月30日・5月1日)
続いて、ベトナムでは4月30日が南部解放(戦勝)記念日、5月1日が国際メーデーとして法定祝日となっています。
- 4月30日:南部解放(戦勝)記念日 1975年のベトナム戦争終結と南北統一を記念する日です。
- 5月1日:国際メーデー 国際的な労働者の日として位置づけられています。
2026年は、4月30日が木曜日、5月1日が金曜日に当たるため、その後の週末である5月2日(土)・3日(日)と連続し、自然に4連休となります。
2025年との違い: 2025年は祝日の並びの関係で特別な振替措置が取られましたが、2026年は木曜・金曜の配置となるため、特段の追加措置がなくても4連休が成立しやすい点が特徴です。
4.「2日休めば9連休」―大型連休の設計
2026年の最大のポイントは、4月28日(火)と29日(水)の2日間に有給休暇を取得するだけで、4月25日(土)〜5月3日(日)まで最大9連休にできることです。
| 4/25(土) | 4/26(日) | 4/27(月) | 4/28(火) | 4/29(水) | 4/30(木) | 5/1(金) | 5/2(土) | 5/3(日) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 週末 | 祝日 | 振替休日 | 有給取得で連休化 | 有給取得で連休化 | 祝日 | 祝日 | 週末 | 週末 |
このような日並びは、従業員側にとっては魅力的である一方、会社にとっては休暇申請の集中や、操業・納期・物流の調整が必要となる場面でもあります。特に観光地や航空券の予約が早期に埋まりやすくなるため、従業員の申請も通常より早いタイミングで集中する可能性があります。
5.民間企業の実務対応
(1)法定祝日と企業判断が必要な日の切り分け
法定祝日として扱われるのは、雄王記念日、南部解放記念日、メーデーの計3日です。さらに、2026年は雄王記念日が日曜日に当たるため、4月27日(月)が振替休日となります。
一方で、4月28日(火)・29日(水)は法定休日ではありません。 そのため、この2日を休業日にするかどうかは、各企業の方針や就業規則、勤務カレンダーの設計によって対応が分かれます。
(2)代表的な対応パターン
| パターン | 4/28・29の扱い | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| A.通常営業 | 平日として営業 | 生産・納期への影響を最小限に抑えやすい | 有給申請が集中する可能性があり、人員調整が必要 |
| B.有給取得推奨 | 有給休暇の取得を推奨 | 従業員満足度の向上、取引先休業時の実務負担軽減 | 実質的な強制取得と受け取られないよう配慮が必要 |
| C.振替出勤+全休 | 別日の土曜出勤等を設定し、4/28・29を振替休日化 | 連休を明確化し、社内運用を一本化しやすい | 就業規則・勤務カレンダー・事前通知の整備が重要 |
(3)社内通知のタイミング
連休の運用方法を会社として決める場合、少なくとも早めの段階で社内周知を行い、工場・倉庫・物流・管理部門を含めた勤務体制を固めておくことが重要です。特にシフト制の職場では、代替要員の確保や休日出勤者の把握も前倒しで進めておく必要があります。
6.日系企業が注意すべきポイント
① 操業計画・納期管理
- 4月下旬から5月初旬にかけて、ベトナム側のサプライヤーや委託先が一斉に休業する可能性があります。
- 日本のゴールデンウィークとも時期が近いため、日越双方で確認・承認が止まりやすく、通常よりも意思決定が遅れやすくなります。
- 発注、検品、出荷、承認スケジュールは、できるだけ前倒しで組んでおくのが安全です。
② 港湾・通関・物流
- 連休前後は港湾やコンテナヤードの混雑が発生しやすく、通常より早いカット日が設定されることがあります。
- 税関システムが動いていても、現場対応人数が限られるケースがあるため、搬入・書類差替え・ゲート締切などは各オペレーターの案内を事前に確認すべきです。
- 最終出荷日から逆算した生産・在庫調整が重要になります。
③ 金融・送金
- 銀行休業により、外貨送金やL/C決済のタイミングに影響が出るおそれがあります。
- 月末月初に支払いや決済が集中する企業では、連休前の前倒し手配を検討する必要があります。
④ 労務管理
- 祝日に労働させる場合は、割増賃金の計算が必要になります。
- 祝日が週休日と重なる場合には、振替休日の付与が必要です。
- 連休明けの欠勤・遅刻・有給の集中申請なども見越して、就業規則や運用ルールを確認しておくと安心です。
⑤ 交通規制・イベント
- ホーチミン市中心部では、南部解放記念日前後に式典やイベントに伴う交通規制が行われる可能性があります。
- 空港、長距離バスターミナル、高速道路などは、帰省ラッシュにより混雑しやすくなります。
まとめ:企業として確認しておきたいポイント
- 2026年4月末〜5月初旬の休暇方針を早めに社内で決定する
- 4月28日・29日の扱い(通常営業、有給推奨、振替休日化)を明確にする
- 取引先・サプライヤー・物流会社の休業予定を事前確認する
- 出荷、通関、送金、承認フローを前倒しで準備する
- 祝日勤務者がいる場合は割増賃金計算を事前確認する
- 日本本社や関係会社との緊急連絡体制を整えておく
※本記事は2026年4月3日時点で整理した内容に基づいています。運用にあたっては、最新の当局案内、各企業の就業規則・社内運用をご確認ください。