債権譲渡
- Assignment of Claims / Transfer of Claims / Transfer of right to demand
- Chuyển nhượng khoản nợ
- 2024.09.24
- ベトナムビジネス用語
定義:
債権譲渡とは、債権者(譲渡人)が保有する債権(借金や支払いの請求権)を、第三者(譲受人)に譲渡する法的行為を指す。これにより、譲受人は元の債権者に代わって債務者に対して支払い請求を行う権利を得る。
債権譲渡の特徴:
1. 譲渡の対象: 金銭の支払い請求権、商品やサービスの提供に基づく債権、契約上の権利などが譲渡の対象となる。特定の契約条項によって譲渡が制限されている場合もある。
2. 通知と同意: 債権が譲渡された場合、債務者に対して通知される必要がある。債務者は、正当な通知を受けるまで元の債権者に支払いを行うことができる。多くの国では、債務者の同意がなくても債権譲渡が可能だが、契約によっては譲渡に債務者の同意が求められることもある。
3. 効力の発生: 債権譲渡が有効に行われると、譲受人が譲渡人に代わって債務者に対する債権のすべての権利を取得する。ただし、譲渡されるのはあくまで債権であり、債務の義務や責任は譲渡できない。
ベトナムにおける債権譲渡:
ベトナムの民法においても、債権譲渡は合法的に認められている。譲渡が行われる場合、譲渡人が債務者に対して通知しなければならないが、債務者の同意は必要とされない。ただし、特定の契約では債権譲渡に制限がかけられている場合があり、その際は契約に従う必要がある。また、譲渡人は、譲渡される債権が有効であることを保証する義務を負う。
使用例:
企業間取引において、債権を第三者に譲渡することで、資金繰りの改善やリスクの分散を図ることがある。たとえば、企業Aが顧客からの未回収債権を金融機関に譲渡することで、資金調達を行うケースがある。