2025年1月1日から2025年6月30日までのVAT減税の継続について(10%→8%)
- 2024.11.24
- コラム
- CastGlobal
ベトナム財務省は現在2%減税して10%→8%になっているVAT(付加価値税)について、経済回復効果への実績をもとにさらに2025年上半期も継続を提案し、その後11月30日、国会で174/2024/QH15により可決されました。
2025年7月1日以降については未定であり、特になにも法令変更がなければ通常どおり10%に戻ることになります。
■減税の概要
- ベトナム財務省が2025年前半のVAT減税継続を提案
- 減税率は2%で、10%の税率が適用される商品・サービスに対して8%に引き下げ
- 適用期間は2025年1月1日から2025年6月30日までの6ヶ月間
■減税の対象と除外項目
- 10%の税率が適用される多くの商品・サービスが対象となる
- 以下の分野は減税対象から除外される:
通信、情報技術
金融、銀行、証券、保険
不動産
金属、鉱業製品(石炭採掘を除く)
コークス、精製石油
化学製品
特別消費税の対象となる商品・サービス
各減税の目的と期待される効果
■減税効果の概要
- 消費を刺激し、経済回復を促進することが主な目的
- 企業の生産コスト削減、利益増加、需要喚起につながると期待されている
- 2025年の経済成長目標(6.5-7%)達成を支援する狙いも
■財政への影響
- 6ヶ月間の減税により、約25兆ドン(約1,250億円)の税収減が見込まれている
- 月平均で約4.175兆ドンの税収減となる見通し
■過去の減税実績
- 2022年から2024年にかけて同様の減税措置が実施されてきた
- 3年間で合計約123.8兆ドンの減税効果があった
- 2022年には小売売上高とサービス収入が前年比19.8%増加
- 2023年は下半期のみの減税だが、全体として、2023 年の商品小売総売上高と消費者サービス収益は、2022 年と比較して 9.6% 増加すると予想
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