付加価値税(Value Added Tax, VAT)
- Value Added Tax
- Thuế giá trị gia tăng(GTGT)
- 2022.09.16
- ベトナムビジネス用語
付加価値税(Value Added Tax, VAT)は、消費者が商品を購入したり、サービスを利用したりする際に課される税金であり、これらの商品の販売価格やサービスの料金に加算される間接税である。実際に付加価値税を負担するのは最終消費者だが、消費者に代わって、商品やサービスを提供する製造者や販売者が政府に納税する。VATは、各取引段階での付加価値部分に課税されることからこの名前が付いている。
ベトナムにおけるVATの税率
ベトナムでは、商品やサービスの種類に応じて異なる税率が適用されており、現行の税率は以下の通りである:
- 0%: 国際貿易に関連する輸出商品や特定の免税対象商品に適用。
- 5%: 医薬品、教育関連サービス、農業用製品などの必需品に適用。
- 8%: 一時的に適用されている一部のサービスや商品の軽減税率(通常は2023年までの一時措置)。
- 10%: 通常の標準税率で、ほとんどの商品やサービスに適用。
納税方法:
事業者は、消費者から受け取った付加価値税を徴収し、仕入れ時に支払った税額と相殺した上で、政府に差額を納税する。これにより、事業者自身は税を負担せず、最終的に消費者が負担する形となる。
変更の可能性:
VATの税率は、経済状況や政府の財政政策によって変更されることがある。例えば、景気刺激策として一部の税率が一時的に引き下げられることがある。
重要性:
付加価値税は、ベトナム政府にとって主要な税収源であり、経済活動に密接に関連するため、企業にとっても消費者にとっても重要な税制度である。企業は、税務コンプライアンスを守るために正確なVATの処理が求められる。